雪中貯蔵のリンゴ 甘みたっぷりのジュースに
雪の下でねかせたリンゴの掘り出し作業が横手市で行われました。例年になく雪は少ないもののリンゴの鮮度は期待以上だということで、さっそく甘みたっぷりのジュースが搾られました。
農産物の加工販売を手がける横手市平鹿町の「だいごの丘」は、雪を有効に活用しようと今シーズンからリンゴの雪中貯蔵に取り組んでいます。今年は例年になく雪が少ないため、除雪車で敷地の雪を集めリンゴを覆い保存してきました。締め固まった雪を払うと去年の年末から貯蔵してきたおよそ4トンの真っ赤なリンゴが姿を現しました。
雪の中は気温がおよそ5度、湿度は90パーセントほどとリンゴの保存に適した環境で、もぎたてのようなみずみずしさとシャリシャリとした食感を長い間保てるといいます。
だいごの丘・伊藤仁志社長は「とれたて新鮮っていうかむしろそれよりも甘みが増してて非常においしいです。例年だと豪雪で雪が捨てる所ないくらいなんですよ。今年は雪が足りないくらいだったので無事できて良かったです」と話していました。
27日は雪から掘り出したばかりのリンゴで早速、ジュースを搾りました。
横手の気候が育んだリンゴは「雪室貯蔵のりんごジュース」としてふるさと納税の返礼品で全国に届けられるほか、県内の道の駅や土産物店などでも販売されます。