"コメの集荷競争に勝つため"「前払い金」から「全量買い取り」を視野に入れた改革を検討 全農秋田県本部
全国的な価格高騰が続くコメについてです。
全農秋田県本部が集荷業者との競争力強化のため、これまで行ってきた県内各JAへのコメの前払い金=「JA概算金」の制度にとらわれず、農家が生産したコメの全量買い取りも視野に入れた改革を検討していることがわかりました。
これは10日報道機関の取材に全農秋田県本部運営委員会の小松忠彦会長が明らかにしたものです。
全国的なコメの価格高騰では、業者などによる集荷競争の過熱が要因のひとつに挙げられています。
このため小松会長は「今まで通りのやり方ではJAの集荷率が下がり買い付けが厳しくなっている」と述べ、ほかの集荷業者との競争力の強化が必要だとの認識を示しました。
そのうえで、「前払い金というやり方から買い取りという形に変えていかなければいけない」「今までと違った取り組みをさせていただきたい」と述べ、全農秋田県本部がこれまで行ってきた県内各JAへのコメの前払い金=「JA概算金」の制度にとらわれず農家が生産したコメの全量買い取りも視野に入れた改革を検討していることを明らかにしました。
今後、県内の13JAと協議を進め合意形成を図りながら新たな形を模索していくことにしています。