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農水省が備蓄米21万トンを放出 秋田市ではコメの店頭価格が去年の約1.7倍…今後はどうなる?

2025年2月14日 17:55
農水省が備蓄米21万トンを放出 秋田市ではコメの店頭価格が去年の約1.7倍…今後はどうなる?

価格の高止まりが続くコメをめぐって、農林水産省が、備蓄米21万トンを放出すると発表しました。

秋田市では、コメの店頭価格が、1年前から約1.7倍に上がっていて、今後の価格動向が注目されます。

江藤 農水相
「コメは生産者の方々がしっかり作っていただきました。需要に見合うだけのコメの量は確実にこの日本国の中にある。しかし流通がスタック(行き詰まり)していて、消費者の方々に高いお値段でしか提供できていない。流通に問題があるということがありますので、21万トン、集荷業者の方々のところに足りない部分があるということがありますから、それに見合った数字を用意することにしました」

農林水産省は、放出する備蓄米21万トンのうち、まずは15万トンを、来月、大手集荷業者を対象に、入札で引き渡します。

去年の秋に収穫されたコメ10万トンと、おととしの秋に収穫されたコメ5万トンが対象です。

備蓄米の活用は、これまで、凶作や災害で供給量が大幅に減った時のみとされていましたが、先月、制度が改正され、「流通に支障が生じた場合」も活用できるようになりました。

農林水産省は、高止まりが続くコメの価格を安定化させたい考えです。

総務省の調査によりますと、秋田市の店頭で販売されているコメの平均小売価格は、去年12月の時点で、5キロ 3534円でした。

1年前は2115円で、約1.7倍に上がっています。

去年の夏に品薄状態になったあと、高止まりが続くコメの価格。

新米が出回ると価格は落ち着くと見られていましたが、その後も値は下がりませんでした。

一方で、コメの生産に必要な肥料の価格や燃料費が上がっていて、生産者の負担も大きくなっています。

放出された備蓄米がスーパーの店頭に並ぶのは来月下旬以降になる見込みで、今後の価格動向が注目されます。

最終更新日:2025年2月14日 20:30
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