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八木山バイパスが30日から全国初の「再有料化」事故で渋滞→4車線にする事業費に充てる 利用者は

2025年3月18日 18:42
八木山バイパスが30日から全国初の「再有料化」事故で渋滞→4車線にする事業費に充てる 利用者は

福岡県の篠栗町と飯塚市を結ぶ「八木山(やきやま)バイパス」は、通行料が無料となっていましたが、30日から再び有料となります。4車線化に伴い、事業費の一部の負担を利用者に求めるものです。全国で初めての「再有料化」となります。

■鬼丸ゆりか記者
「篠栗インターチェンジと筑穂インターチェンジの間に料金所が設置され、ETCレーンも設けられました。」

30日から有料となるのは、福岡県の篠栗町と飯塚市のおよそ13.3キロを結ぶ「八木山バイパス」です。

この「八木山バイパス」の一部である篠栗インターチェンジと筑穂インターチェンジの間のおよそ5.7キロは、現在の2車線の対面通行から4車線になります。

所要時間は22分から15分に短縮される計画です。

八木山バイパスは、峠越えの山道である国道201号のバイパス道路として、1984年に開通しました。当初、通行料が必要でしたが、利用者による事業費の負担分を回収したことから2014年に無料化されました。

ところが交通量が増え、事故が起きた場合に渋滞が発生することなどから、4車線化を求める声が上がっていました。そこで、早期の事業化のため再び通行料を集めることとなりました。

NEXCO西日本によりますと、一度無料となった有料道路が再び有料となるケースは、全国で初めてだということです。

■NEXCO西日本・姥博仁 工事長
「非常に渋滞も多く、事故が発生すると交通マヒを起こす状況です。安全・安心・快適に使ってもらえることを期待しています。」

通行料金はいずれも片道で、軽乗用車220円、乗用車280円、大型車450円などとなっています。

■利用者
「(通行料を)払っても通りたいかなと思います。山道を運転するのも大変だし、時間を短縮したいから。」
「仕事的には有料になってもよかった。事故が多かったので危険だと思っていました。(事故が起きると)プラス20分になるので、2車線になったら緩和されるかな。」

八木山バイパスは、残りの筑穂インターチェンジと穂波東インターチェンジの間も今後、4車線化が進められ、2029年度までに完成する予定です。

総事業費およそ465億円のうちおよそ355億円は国が負担し、残りは通行料収入でまかなわれます。

最終更新日:2025年3月18日 18:42
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