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地下鉄サリン事件から30年 霞ケ関駅で慰霊式、駅員ら黙とう

2025年3月20日 11:48
地下鉄サリン事件から30年 霞ケ関駅で慰霊式、駅員ら黙とう

14人が死亡、6000人以上が負傷したオウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で30年となりました。現場となった東京の地下鉄・霞ケ関駅では、慰霊式が行われました。

地下鉄サリン事件は、1995年3月20日、オウム真理教教祖の松本智津夫元死刑囚の指示を受けた教団幹部らが、朝の通勤ラッシュの時間帯に霞ケ関駅を通る地下鉄の3つの路線に猛毒のサリンをまき、14人が死亡、6000人以上を負傷させたものです。

霞ケ関駅では午前8時すぎ、事件がおきた時間にあわせ駅員らが黙とうをささげました。

駅に設けられた献花台には、中野国交相のほか、駅員の夫を事件で亡くした高橋シズヱさんも訪れ、犠牲者をしのびました。

高橋シズヱさん「ここに来ると当日のことを鮮明に思い出して悲しみがこみ上げてくる。本当はこんな人生じゃなかったのにと思うと悔しい思いもあります」

犯罪史上類を見ない無差別大量殺人となったオウムによる事件を知らない世代も増える中、高橋さんは「決して事件を風化させないで、事件のことを忘れないでほしい」と話しました。

最終更新日:2025年3月20日 11:48