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「交番で抱きつく」「パトカーで胸を」警部補だった男が部下にわいせつ 検察「抵抗しがたい立場を利用」

2025年3月19日 15:32
「交番で抱きつく」「パトカーで胸を」警部補だった男が部下にわいせつ 検察「抵抗しがたい立場を利用」

福岡県警の警部補だった30代の男が、2023年に交番で部下の女性に無理やりわいせつな行為をしたなどとして、在宅起訴されていたことが分かりました。19日に開かれた初公判で、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

県警は事件や処分を公表していなかった

福岡県警によりますと、警部補だった30代の男は、在職中のおととし5月から6月にかけ、所属していた警察署の交番で、部下の女性にわいせつな行為をしたなどとして、強制わいせつと暴行の罪に問われています。

2023年12月に書類送検され、1年以上たった2025年1月、在宅のまま起訴されていました。

警部補だった男は、書類送検に合わせて停職6か月の懲戒処分を受け、依願退職しました。福岡県警は被害者のプライバシー保護を理由に、事件や処分について公表していませんでした。

交番やパトカー内で

19日、福岡地裁小倉支部で初公判が開かれ、検察は警部補だった男が勤務中、女性に対し交番で背後から抱きついたり、いきなりキスしたりしたほか、パトカー内で胸をもんだりしたなどとする起訴内容を読み上げ、警部補だった男は「間違いありません」と認めました。

検察は「抵抗しがたい立場を利用して犯行に及んだ」と指摘し「女性は正しい処罰を望んでいる」としました。

この事件について、福岡県警の那須重人首席監察官は「職員の指導教養を徹底し、再発防止に取り組んでいる」としています。

最終更新日:2025年3月19日 17:24
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