鵜ノ崎海岸望む高台に高級リゾートホテル　滞在型観光の拠点へ2025年春に開業予定

男鹿市に新たな高級リゾートホテルの建設が進められています。およそ1年半後、2025年春の開業を予定しています。男鹿の魅力を掘り起こし、滞在型観光の拠点ホテルを目指します。

リゾートホテルの建設を進めているのは岩手で高級旅館を運営する「山人」です。20日、男鹿市と記者会見を開き概要を明らかにしました。ホテルの建設場所は男鹿半島南部の鵜ノ崎海岸を望む高台です。

鵜ノ崎海岸は男鹿市も絶景スポットとしてPRしていて、高台からは天気のいい日には鳥海山まで一望できます。JR男鹿駅や道の駅おがから車で10分ほどとアクセスのよさもポイントです。16ある客室はすべてオーシャンビュー。秋田杉や男鹿石も取り入れて建設する予定です。日本海沿いでは少ないという高級リゾートホテルとして1泊2人の利用で8万円から10万円程度を想定しています。

観光に力を入れる男鹿市ですが宿泊施設はそれほど多くなく、今年1月から10月までに訪れた観光客およそ200万人のうち宿泊したのはわずか7万3000人と4パーセントにも届きません。そこで目指すのはニーズが高まっているという滞在型観光の拠点ホテルです。男鹿の魅力発信のため食にもこだわり、地元の企業や漁師とも連携して漁獲量が少なくあまり流通していない地元の魚を提供したい考えです。男鹿市の菅原市長は「山人」の進出で男鹿全体への相乗効果を期待していると述べ、これまで以上に観光に力を入れていきたい考えです。

すでに今年春から造成工事が始まっていて、ホテルはおよそ1年半後、2025年春の開業を予定しています。「山人」は地元での雇用も進めていきたい考えで、すでに来春に県内の大学を卒業する学生の就職も決まっているということです。