ハタハタ不漁 禁漁明け以降最少
沿岸の季節ハタハタ漁の水揚げが今シーズンも大きく低迷していることが県水産振興センターのまとめでわかりました。沖合の底引き網漁も合わせた漁獲量は1995年の禁漁明け以降で最も少なくなっています。
今シーズンの季節ハタハタの初漁は今月10日でした。ここ10年で最も遅い初漁です。県水産振興センターのまとめによりますと、季節ハタハタ漁の県全体の漁獲量の合計は、25日までの速報値で92トンです。記録的な不漁だった昨シーズンの同じ時期は113トンで2割余り減っています。大半の漁師はすでに季節ハタハタ漁を終えていてこの先まとまった量の水揚げは見込めません。
今シーズン最も漁獲量が多いのは男鹿半島の北側の「中央支所中央北地区」で51トンです。北浦漁港がほとんどを占めています。また八峰町の八森や岩館などの漁港がある北部支所の管内は40トンの水揚げがありました。一方で船川漁港などがある男鹿の南部からにかほ市までのエリアは著しく漁獲量が少なく、数十キロから数キロ単位という状況になっています。本荘と西目漁港では25日にようやく初漁を迎えたものの水揚げは数十キロ単位でした。沖合の底引き網漁のハタハタの漁獲量はわずか15トンに留まっていて沿岸と沖合の合計は25日までで107トンです。禁漁明け以降最も少なかった1995年シーズンでも143トンの水揚げがあり、今シーズンはそれを大幅に下回っています。ハタハタは近隣の青森、山形、新潟もここ数年不漁となっていて危機的な状況が続いています。