小学校に出前竿燈 見て触れて児童が体感
秋田市の竿燈まつりの実行委員会が16日、小学校で竿燈を披露しました。学区内に竿燈まつりに出る町内がない児童たちが見て触れて竿燈を体感しました。
秋田市の竿燈まつり実行委員会は地域の代表的なまつりに親しんでもらおうと、10年前から小中学校で出前竿燈を行っています。16日は差し手や囃子方が飯島南小学校を訪れ5、6年生123人を前に竿燈を披露しました。体育館で行ったため、最も大きい「大若」よりひと回り小さい「中若」で演技を披露しました。それでも重さ30キロ、高さは9メートルあります。
飯島南小学校は学区内に竿燈まつりに出る町内がないため、差し手や囃子方としてまつりに参加する児童はほとんどいません。児童たちは重さが5キロの「幼若」を実際に持って、バランスをとる難しさを体験しました。
少子化で竿燈の差し手や囃子方の後継者不足が課題となる中、出前竿燈はその楽しさを知ってもらい担い手の裾野を広げる狙いもあります。16日は下新城小学校でも同じく出前竿燈が行われました。竿燈まつり実行委員会は今後も各地で特に子どもたちに竿燈の魅力を伝えていくことにしています。