北秋田市 クマなどの人身被害に見舞金
去年、県内でクマに襲われるなどしてけがをした人は、これまでで最も多い70人に達し、今年も多くの目撃情報が寄せられています。
去年、15人が被害にあった北秋田市は、クマなどに襲われけがをした市民に見舞金を支給する制度を新たに設けました。
北秋田市では、去年10月、市の中心部で5人が相次いでクマに襲われるなど、合わせて15人がけがをしました。
市町村別では、秋田市と並び最も多い人数です。
北秋田市は、今月、指定管理鳥獣にクマが追加されたことを受け、クマなどに襲われてけがをした市民を対象に、見舞金を支給する補正予算案を、26日、市議会に提出し、可決されました。
見舞金は、市民がクマやイノシシ、ニホンジカに襲われ、死亡した場合は、遺族に30万円。
けがをした場合は、本人に5万円が支給されます。
北秋田市内で被害にあった場合に限ります。
県内では、今年も例年にないペースでクマの目撃情報が寄せられています。
県は、「山だけでなく、集落の近くなど人の生活圏にもクマはいるものと考えて最大限注意してほしい」と呼びかけています。