部活動中の生徒が目撃…児童の自宅の庭にも… クマの目撃相次ぐ秋田市飯島地区 授業短縮や部活動中止 カメラ設置も
住宅が多く、学校や病院もある秋田市の飯島地区では、今月に入り、クマの目撃が相次いでいます。
25日は、部活動中の中学生が目撃、近くの小中学校では、授業の短縮や部活動の取りやめなどの対応を取っています。
今後の対策のため、秋田市は付近にカメラを設置しました。
熊谷奈都子 記者
「昨日夕方、こちらの飯島中学校の北側の田んぼで体長1メートルほどのクマ1頭が目撃されました」
県が運用する危険動物の目撃情報をまとめたシステム・クマダスの情報をもとに、先週金曜日から26日午後5時までのクマの目撃情報をまとめました。
目撃が相次いでいるのが分かりますが、25日に目撃があったのは、飯島中学校のすぐそばです。
秋田臨港警察署などの調べによりますと、25日午後5時ごろ、部活動をしていた中学生が、秋田市飯島字田尻堰越の田んぼで、体長約1メートルのクマ1頭を目撃しました。
さらに、約1時間後の午後6時ごろには、北西に約1.2キロ離れた秋田市飯島字薬師田の田んぼでも、体長50センチほどのクマ2頭が目撃されています。
飯島中学校では、授業を短縮し、部活動も取りやめ、生徒を明るいうちに下校させるなどの対応を取りました。
飯島小学校でも、下校時に職員が巡回し、外での遊びはやめるように呼びかけています。
また、25日は、少し離れた秋田市飯島川端の住宅街でもクマが相次いで目撃されていて、そのうちの1件は、帰宅した小学生が自宅の庭にいるクマ1頭を目撃しています。
いずれも体長は50センチほどだということです。
相次ぐクマの目撃を受け、秋田市は26日午後、飯島地区にクマの動向を調べるためのカメラを設置しました。
市は、カメラの映像を確認し、今後の対策を検討することにしています。