関厚市長は改めて辞職しない考え 解散に伴う市議選当選の18人中13人が不信任決議案に賛成の意向 市長の失職の可能性高まる 鹿角市
解散に伴う鹿角市議会議員選挙の投票が、9日、行われました。
当選した議員18人のうち、13人が、関厚市長への不信任決議案が再び提出された場合、賛成する意向を示しています。
関市長は失職する可能性が高くなっていますが、10日、改めて、辞職しない考えを示しました。
市が設置した第三者委員会で、パワハラが認定された鹿角市の関厚市長は、自身への不信任決議を受け、先月、議会を解散。
これに伴い、市議会議員選挙が行われ、9日、18人が当選しました。
当選者の内訳は、前の議員が11人、新人が7人です。
告示直前の調査では、当選した18人中13人が、関市長に対する不信任決議案が再び提出された場合、「賛成」すると答えています。
選挙後初めての議会で、不信任決議案が再び提出された場合、3分の2以上の議員が出席したうえで、過半数が賛成すれば、関市長は失職します。
このため、関市長は失職する可能性が高くなっています。
「議会を解散して改めて民意を問いたい」。
そう述べていた関市長は、選挙結果を受け、自らの進退について取材に答えました。
鹿角市 関厚 市長
「(令和)7年度予算の早期ご審議と成立をお願いしたいということはありますので、第1回の臨時議会の前に辞職するということはありません」
予算の成立を優先し、改めて辞職しない考えを明らかにしました。
議会から再び不信任決議を受け、失職した場合の対応については、「決議案が提出されたときに明らかにしたい」と述べ、明言を避けました。
新たな顔ぶれが決まった鹿角市議会は、来週にも招集される見通しです。
今後は市議会で不信任決議案が再び提出されるのか、新年度予算案の審議は始まるのかが焦点となります。