住宅街でのクマの目撃を想定し関係機関が訓練で連携を確認 由利本荘市
県内では連日クマの目撃情報が寄せられています。由利本荘市では、住宅街で相次いでクマが目撃されたことを想定した訓練が行われ、警察や県などが連携して住民の安全を確保する流れを確認しあいました。
小中学校も立ち並ぶ住宅街で前の日から相次いでクマが目撃されたことを想定して行われた訓練には、警察や県、由利本荘市などが参加しました。
住民の安全を確保する流れを確認するほか、クマを見つけた後の各機関の連携を深める狙いもあります。
■警察の指示
「鈴だとかそう言った装備品は大丈夫でしょうか警察官先頭にして~~~」
由利本荘市では4月に住宅にクマが侵入し、玄関の扉などが壊される被害がありました。隣接するにかほ市では先月、男性がクマに襲われけがをするなど、各地で被害が相次いでいて、現場の対応力の向上も欠かせません。
「お寺を過ぎ~発見には至りません」「了解~~~現地本部にバック~~~」
「ぐるっと見て回ろうと」「はぐれないように~~~」
クマを発見した際は麻酔銃を使ったり、捕獲用のおりを設置したりして対応します。住宅街からクマを追いやることができず、駆除せざるを得ない場合も想定しました。
「クマ発見クマ発見~~~」「ぐるっとまわってクマ来るかもしれないから別方向見て警戒して」
クマへの警戒を続けながら、少しずつ距離を縮めます。
猟銃を撃っても住宅や住民に大きな影響がないと判断され、許可が出た想定で、発砲する訓練も行われました。
発砲後も、再び人を襲う恐れがないか慎重に確認します。
県自然保護課 近藤麻実さん
「一回こっち側に行った段階で何台かパトカーなどでこちら側の住宅地を警戒しないといけないですよね。あとこのクマに近づくのであれば、こっちに逃がす。万が一逃げた場合のことを考えた近づき方をしないとまずかったんじゃないかなと思います」
由利本荘警察署にかほ幹部交番 地域係長池田良平さん
「警察官同士は無線で報告しあって連携がとれるんですが、他機関との連携の強化が非常に大切であると改めて学びました」
いざというときのクマへの対応力の向上へ、県内各地で訓練が続けられています。