3人死亡の男鹿市のマンホールで実況見分 死因は急性循環不全と判明も原因は特定できず
男鹿市脇本で下水道の工事をしていた男性作業員3人がマンホールの中で倒れて死亡した事故について、3人の死因はいずれも急性循環不全とわかりました。
警察が10日午後実況見分を行い、県などとともに引き続き事故の原因を調べています。
熊谷奈都子記者
「午後2時前です、今マンホールのふたが開けられ、ホースのようなものを下ろしている姿が確認できます。」
3人が亡くなった現場では10日、当時の状況を再現するなどして警察の実況見分が行われていました。
この事故は、今月7日に、男鹿市脇本樽沢の県道で、県が管理する下水道管の復旧工事を行っていた男性作業員3人がマンホールの中で相次いで倒れて病院に運ばれ、その後死亡したものです。
下水道管は1990年に設置された比較的古いもので、老朽化による水漏れを受けた復旧工事で事故が起きました。
マンホール内は直径約90センチ、深さ3.5メートルほどです。
県によりますと作業前の検査でマンホール内に有毒ガスの発生はなく、酸素濃度も問題ないことが確認されていました。
工事完了後の通水試験で何かしらの異常が発生した可能性もあるとみられています。
司法解剖の結果、3人の死因は血のめぐりが急激に悪くなり、心臓に大きな負担かかる急性循環不全とわかりました。
急性循環不全を引き起こした原因が有毒ガスなのか酸欠なのかはまだわかっていません。
警察は引き続き、県などともに事故の原因などを詳しく調べることにしています。