県議会 あきたこまちRについて「様々な手法で理解広める」
県議会は一問一答形式で行う締めくくりの質疑、総括審査が行われました。コメの主力品種あきたこまちから再来年全面切り替えを予定している「あきたこまちR」について佐竹知事は、様々な手法で切り替えの目的や安全性に対する理解を広めていく考えを示しました。クマへの対応についても質疑が交わされています。
「あきたこまちR」は土壌に含まれる有害成分カドミウムやヒ素をほとんど吸収しない新品種で県は再来年に、いまのあきたこまちから全面的に切り替えることにしています。あきたこまちRをめぐっては、品種改良の過程で放射線を用いていることを懸念する声も一部にあります。県は先月以降、県内の生産者に対するSNSなどを通じた誹謗中傷が増えていることを明らかにし、きわめて悪質だと判断した場合は、弁護士と対応を協議すると説明しました。
また佐竹知事はわかりやすく、正確な説明が必要だという認識を改めて示しました。
県はホームページ上でもあきたこまちRについて詳しく説明していて、引き続き全面切り替えの目的や安全性への理解を広げていく考えです。
今年のクマの異常事態を受けて県は出没情報を登録者にメールで配信する新たなシステムの経費を補正予算案に計上しています。県生活環境部の川村之聡部長は「すでに4つの市と町で同様のシステムを導入しているが、県のシステムを導入すれば維持費などの経費が抑えられる」と述べました。出没情報は警察に通報があったものに限らず、幅広くシステムに反映することにしていて補正予算案が可決されれば来年度から運用が始まります。