卸売市場で初競り 青果物のせた「宝船」に最高90万円
秋田市の卸売市場で初競りが行われました。新年恒例、青果物をのせた「宝船」の競りも行われ、関係者のにぎやかな声で場内が活気づきました。
今年、2024年の初競りを迎えた秋田市の公設地方卸売市場。午前5時すぎ参加する関係者が続々と集まりました。
秋田市卸売市場協会の加藤研吾理事長は「年が明け災害や事故が多発しましたが、市場にある程度の入荷があります。全国の生鮮水産物、青果物、花きを秋田県内の皆さんに早く安くお届けするのが市場の使命であり、市場一丸となって元気に頑張る所存です」と年頭のあいさつをしました。
水産物の市場では、水揚げされたばかりのハタハタやタイなどが並びました。
全国的に年末年始の天候が比較的、穏やかだったこともあり水産物の入荷量は例年よりも多いということです。大宮鮮魚店の大宮忠さんは「お天気よかったから魚多いね。初めだとお正月の気分だから少ないんだけど、今回は多いように感じるね。初競りとしてはいいね」と話していました。
青果物の市場では今年も新年恒例、野菜や果物を積んだ「宝船」がお目見えしました。「宝船」は大小それぞれ3艘用意され、最高90万円で競り落とされました。松紀の佐藤文信社長は「初せりで、これを落として景気よくなればいいなと思ってます」と話していました。
最高値が付いた「宝船」の野菜や果物は市内の保育所に提供されます。安定した入荷と2024年の商売繁盛を願って。市場の一年が始まりました。