JR秋田支社 クマとの衝突事故去年の5倍以上に
JR東日本秋田支社管内で今年4月以降、列車とクマの衝突事故やクマの侵入による緊急停止が44件あり、去年の5倍以上に上っていることがわかりました。
JR東日本秋田支社によりますと、今年4月から今月20日までに管内を走る列車と動物が衝突したり、動物の侵入で列車が緊急停止したケースが95件ありました。
このうちクマが44件と半数近くを占め、去年の同じ時期の8件の5倍以上に上っています。また44件のうち30件は、9月以降の発生です。去年は9月と10月あわせて1件だけでした。
特にクマの出没が多い区間にはクマを寄せつけない効果があるとされる市販の忌避剤をまくなどしていますが、JRは「根本的な解決策はない」と説明しています。
また線路脇の柵の設置については費用面の課題もありますが、クマなどが柵を越えて侵入した場合、線路の外に出にくくなることから、検討していないということです。
JR東日本秋田支社は、列車とクマの衝突後も運行への影響を最小限にとどめられるよう努めていますが、対応に苦慮しています。