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200年以上前から続く伝統の祭り「ハラソ祭り」 鯨への感謝と海の安全を祈願 三重・尾鷲市

2024年1月8日 18:56
200年以上前から続く伝統の祭り「ハラソ祭り」 鯨への感謝と海の安全を祈願 三重・尾鷲市

三重県尾鷲市の港で200年以上前から続く伝統の祭り「ハラソ祭り」が盛大に行われました。

三重県尾鷲市の港に現れたのは、赤い着物を着たナゾの男たち。顔に白い粉をぬり、手ぬぐいをほおかぶり、そして、はじまったのが伝統の祭り「ハラソ祭り」です。

「ハラソ祭り」の「ハラソ」とは、かつて鯨(くじら)に銛(もり)を打つ人を「羽刺(はざし)」と呼んでいたのがなまって「ハラソ」になったといわれています。

この地域では江戸時代に捕鯨(ほげい)が盛んに行われていましたが、1769年に廃絶。

その後、捕鯨をしのんで、銛を投げ、捕鯨のまねをして、神に捧げたのが祭りの起源といわれています。

鯨への感謝と海の安全を祈願する祭りとして、200年以上の歴史があり、櫓(ろ)の漕ぎ方や銛を打つ動作など伝統の技を今に伝えています。

大漁旗をなびかせた華やかな船が港をめぐり、銛を高く放り投げて鯨を射止める様子を何度も繰り返しました。

男たちの勇壮な姿に、観客から大きな歓声が上がっていました。

  • 中京テレビNEWS NNN
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