ドアツードアで高齢利用者のより近くへ デマンド型乗合タクシーの実証実験12月1日から開始 愛知・豊山町
実証実験の対象は、事前に申請して「利用登録パス」を発行した75歳以上の利用者です。午前8時から午後2時まで、午後3時から午後6時までの時間帯で土日祝や年末年始でも利用でき、利用したい場合には1週間前から当日30分前までに電話予約を行います。乗車定員は4人で相乗りになる場合もあり、車いす使用者も利用できます。町内の商業施設や公共施設、バス停など指定された地点で乗降し、町外へは運行しません。
料金は現金のみで、1乗車につき片道300円です。介助が必要な利用者も1人分の料金を支払いが必要となります。
今回の実験に町が踏み出したのは、以前から買い物や病院への通院にタクシーを利用したいとの声が多かったものの、町内にはタクシー業者の事業所がなく利用者のニーズに応えられなかったためです。
利用者が町外からタクシーを呼んでも、短距離の利用では応じてもらえない場合も多くありました。
担当者は「お困りの方にうまく活用していただき、外出するきっかけにしてほしい」と話しています。
乗合タクシーを使ってのデマンド型交通は、名古屋市や一宮市、春日井市など愛知県内でも多くの市町村で実用化されて定着しており、10月からは扶桑町でも「チョイソコふそう」と名付けられたデマンド型乗合タクシーが運行しています。