「子育てサロン」を設置へ 日常的に医療的ケアが必要な子ども「医療的ケア児」の家族を支援 名古屋市
名古屋市は、24日に開かれた議会で、自宅で治療を受ける子どもとその家族を支援するための取り組みとして、来年度中に「子育てサロン」を設置する方針を示しました。
病気や障害のため、日常的に医療的ケアが必要な子どもは「医療的ケア児」と呼ばれていて、幼稚園などを利用できず、自宅で過ごす場合、保護者への負担が大きく、社会から孤立することが課題とされています。
24日に開かれた名古屋市議会で、くずや利枝市議がこの医療的ケア児について、「幼稚園などを利用するかしないかで支援に差が生じることは適切ではない」などと市に対し質問しました。
これに対し、市の子ども青少年局の佐藤誠司局長は医療的ケア児と保護者のための「子育てサロン」を設置する方針であると述べました。
「子育てサロン」は、同じ境遇にある保護者同士でつながりを持ち、悩みを共有する場を提供することが狙いで、来年度中の設置を検討しているということです。
議会に提出された補正予算案には、私立の幼稚園などで医療的ケア児を受け入れる際に必要となる看護職員の配置などへの助成金約1700万円の予算が計上されていて、この助成金の取り組みは市としては初めてです。