「水を張らない田んぼ」で稲栽培 中部電力が農業ベンチャーと資本業務提携
画像提供:中部電力
中部電力は30日、低環境負荷米の生産支援などを手掛ける農業ベンチャー「NEWGREEN」との業務提携に合意し、約1億円を出資したと発表しました。
2社が連携して進めるのは、水を張らない田んぼに種籾を播き、稲刈りまで水を与えない栽培方法。植物の根で共生する菌類などを用いることで、水を張らない田んぼでも稲が成長するということです。
これにより、労働の約6割を占める育苗や田植えなどを省力化し、大幅な生産性向上が実現可能になるだけでなく、メタンの発生も限りなくゼロにすることができるとしています。
同社の担当者によると、新たな成長分野での社会課題解決の一つとして“食農”を掲げている同社と、農業をコンセプトとした地域課題解決を目指しているNEWGREENのヴィジョンが一致したことなどにより、業務提携に至ったということです。
5月から中部エリアで実証を開始。広い面積での栽培体系を確立し、来年度以降に本格栽培に進める予定です。