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“指差し”で交流!愛知県大府市の「災害用コミュニケーションボード」が被災地・石川県で活躍

2024年1月22日 17:20
“指差し”で交流!愛知県大府市の「災害用コミュニケーションボード」が被災地・石川県で活躍

「令和6年能登半島地震」で被災した高齢者などの一時的な受け入れ先となっている石川県の「1.5次避難所」にて、石川県の職員や避難者などが聴覚障がい者などとコミュニケーションを図る際、愛知県大府市が作成した「災害用コミュニケーションボード」が活用されています。

「災害用コミュニケーションボード」とは、災害時の避難所で、障がい者や外国人などと“指差し”を通してコミュニケーションを図ることができるボード。令和4年に作成された「大府市災害用コミュニケーションボード」は、大府市内にある各公民館の災害対策支部や小中学校、福祉避難所などに配布されています。

ボードは、避難所の受付名簿作成や運営側からの情報発信、障がい者と運営側とのコミュニケーションなどを目的に作成。大府市によると、実際に避難所にてボードが活用されたのは、石川県の「1.5次避難所」が初めて。災害支援をまとめるネットニュースにボードが掲載されたことを機に、石川県庁職員から大府市に連絡が入り、「1.5次避難所」にて活用されることになったそう。

ボードは、A4サイズで全16ページのフルカラー。ろう者・難聴者などの聴覚障がい者や当事者団体から意見を聴取し作成されており、聴覚障がい者だけでなく、知的障がい者や発達障がい者も利用できるよう、全ての漢字にふりがなが振られ、イラストが多く使用されています。

また、外国人も利用できるよう、英語・ベトナム語・中国語の翻訳を併記。ボードに表記されたイラストや文字を指で差すことで、幅広い人々とコミュニケーションを図ることができます。

災害時にさまざまな人々が集まる避難所。愛知県大府市が作成した「災害用コミュニケーションボード」が、遠く離れた石川県の避難所で多くの人々の“架け橋”となり、避難生活を支えています。

  • 中京テレビNEWS NNN
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