海外に進出している企業が4年連続の減少　「業績不振」などを理由に２３社が中国の拠点を減らす検討も　愛知県内企業の海外進出調査

あいち産業振興機構は15日、「2022 年における愛知県内企業の海外事業活動」の調査結果を公表しました。

今回の調査では、愛知県内に本社を置く企業のうち、2022年12月末時点で海外に進出している企業数は949社で4年連続の減少、海外拠点数は4158か所で3年連続の減少という結果となりました。

海外への新規進出については10年前より減少傾向が続いていましたが、2022年は新規進出企業数が0社だったのに対し全面撤退した企業数は14社、新規進出拠点数が20か所に対し撤退拠点数は81か所となり、とりわけ撤退拠点数が昨年の51か所から大幅に増加しています。撤退拠点の地域別割合を見ると、中国からの撤退が33.3％と全地域の中で最も高い割合となっています。

今後の方向性に関するアンケートでも、海外拠点の撤退を検討している企業39社に対象国を聞いたところ、「中国」と答えた企業が23社にのぼりました。撤退理由については、「業績不振」が16社と最も多く、次いで「災害・政治リスクの回避」の13社という結果となっています。

あいち産業振興機構は今回の調査結果について、「海外拠点の増加に対して依然と慎重さを維持している状況がうかがえる」としています。