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“岡崎市のカフェ”と“能登半島のキウイ農家”の意外なご縁 皮ごと食べられる「キウイあめ」が大人気!

2024年2月6日 20:14
“岡崎市のカフェ”と“能登半島のキウイ農家”の意外なご縁 皮ごと食べられる「キウイあめ」が大人気!
皮ごと食べられる大人気「キウイあめ」

愛知県岡崎市のカフェで大人気なのが「キウイあめ」。岡崎のカフェと、地震のあった能登半島をつなぐ深い絆がありました。

まるごと食べられる「キウイあめ」 人気の秘密は味だけじゃない…?

岡崎市にある「ダカフェ本店」。フルーツサンドが有名なこの店で、ここ最近売れている物がありました。中には一度に5個もお持ち帰りする人もいるほど大人気。その商品とは、まるごとのキウイにツヤツヤの飴がかかった「キウイあめ」!

一つ一つ丁寧に手作りされた「キウイあめ」は、皮をむかず、まるごと食べるのが特徴です。カフェを経営する大山皓生社長によると、農薬や肥料を一切使っていないため、皮ごと食べられるといいます。

店内で頬張っていた人たちも「うまい」「キウイめっちゃ甘くない?」など、満足そうな様子でした。

去年11月には3トンものキウイを入荷し、倉庫の壁一面がキウイのケースで埋まるほどでしたが、あまりの人気ぶりに現在は残り2ケースだけになっていました。いま、お店のキウイが急に売れ始めている理由…実は、このキウイは能登半島地震で被災した志賀町で生産さたものなのです。

SNSでつながったカフェと農家のご縁 危機的状況でも共に歩む二人の絆

「毎年2トンのキウイが採れるんだけど、そのほとんどが廃棄になっちゃうんだ。2トンだよ」

2年前、SNSに苦しい胸の内を明かしたキウイ農家の辻純平さん。石川県志賀町で無農薬のキウイを栽培していましたが、なかなか魅力に気づいてもらえずにいました。そこに声をかけたのが、大山社長だったのです。

「果物を扱う商売人として生産者を大切にしなくてはと最近とても考えます。なので、今ある在庫すべて私が買います」という大山社長に、辻さんは最初「変な人だな」と思ったといいます。

大山社長は志賀町の農園にも足を運び、無農薬キウイのおいしさに触れ、実際に取引を開始しました。お店の看板商品だったフルーツサンドに使うだけでなく、長く楽しんでもらえるようにドライフルーツも開発。さらに「キウイあめ」も販売開始し、能登のキウイはお店の定番商品になったのです。

そんな中で発生した能登半島地震。キウイ農園は壊滅的な状態に陥ってしまいました。どこにキウイの木があるのか分からないほどの荒れようです。

辻さんから「全部なぎ倒されてしまって農園にも入れない状況です」と連絡を受けた大山社長は、すぐに動きました。能登半島から仕入れたキウイを使用している商品は、利益を全額キウイ農園に寄付することにしたのです。この活動はSNSなどで広がり、1か月で集まった金額は約118万円になりました。

キウイ農家 辻純平さん:
「言葉にならないっていうのが正直なところで、絶対復興させるぞっていう風に思っています」

大山皓生社長:
「これが足りるのか全然足りないのかは全く分からないんですけれども、どちらにせよやることが山積みですもんね。また1から頑張りましょう」

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