「依頼を受けた認識はない」“無罪を主張”2000万円を受け取った罪に問われている元理事長 社会福祉法人の理事の選任を巡り元理事長ら4人が逮捕・起訴 初公判開かれる 三重・津地裁
社会福祉法人の理事の選任を巡り元理事長ら4人が逮捕・起訴された事件で、元理事長の裁判の初公判が、27日、三重県の津地裁で開かれました。2000万円を受け取った罪に問われている元理事長は無罪を主張しました。
社会福祉法違反の罪に問われているのは、三重県鈴鹿市で特別養護老人ホームを運営していた社会福祉法人かがやき福祉会の元理事長でネッツトヨタ神戸の元代表取締役会長・四宮慶太郎被告(58)です。
起訴状などによりますと、四宮被告は、2022年2月、かがやき福祉会の理事選任を巡り便宜を図ってもらいたいと依頼を受け、その見返りに現金2000万円を受け取った罪に問われていて、27日、津地裁で初公判が開かれました。
初公判で四宮被告は2000万円を受け取ったことは認めたものの、役員の交替に関し「依頼を受けた認識はない」と起訴内容を否認、弁護側は2000万円は賄賂ではないと無罪を主張しました。
被告側は検察側に証拠開示を求めていて、次回の裁判は3月に開かれる予定です。
この事件では、四宮被告と共謀して1500万円の賄賂を受け取ったとして起訴されたもう一人の被告は、裁判で起訴内容を全面的に認めていて、検察は懲役1年6か月を求刑しています。