18歳でプロデビュー!一宮市出身のプロゴルファー、父と“二人三脚”で築いた練習方法とは?
去年秋に行われたプロテストでトップ合格を果たし、“現役女子高校生ゴルファー”として一躍注目を集めた、愛知県一宮市出身の清本美波選手。強さの秘密は、コーチを務める父と“二人三脚”で見つけた驚きの練習方法にありました。
たくさんのファンに囲まれサインを書き続けるのは、愛知県一宮市出身の女子プロゴルファー・清本美波選手。先月、プロデビューを果たしたばかりの18歳です。
去年秋に行われたプロテストでは、合格率わずか3%の狭き門を、2位と5打差をつけてトップ合格。当時高校生だったことから、“現役女子高校生ゴルファー”として、各メディアに取り上げられ、一躍、女子ゴルフ界のニューヒロインとして話題を集めました。
「プロになれると思うとすごく嬉しい!めちゃ嬉しいです」」とプロデビューの喜びを語った清本選手。将来について、「タイガー・ウッズみたいなスター性のある選手になりたい」と語りました。
この春、高校を卒業したばかりの清本選手。今どき女子の強さのヒミツを探るべく、普段の練習を覗いてみました。
練習方法について、「お父さんがYouTubeとかを見て、出てきたドリルをやっています」と話していた清本選手。練習場には、コーチを務める父・宗健さんの姿がありました。
「ゴルフは素人と言ってもいいくらい」と話す宗健さん。練習方法について、「美波が小学1年生の時、YouTubeでゴルフのスイングや海外の選手の動画が見られたりしたので、それを僕が見様見真似でやってごらんと教えて、ちょっとずつ上達していった」と、当時の様子について語りました。
しかし、それだけではありません。宗健さんには、清本選手をプロテストトップ合格にまで成長させた驚きの練習方法がありました。
なんと、全ての打球を数値化する高価なマシンを購入!自分で教えられない分、データを参考に清本選手にアドバイスを重ねてきました。
「今の打球はバックスピンの量が1万回転を超えている。ボールを飛行機に例えると2度左に傾いて飛んでいる」など、マシンの具体的なデータを基に清本選手が分かりやすい表現で現状を伝える宗健さん。マシンについて、「ボールの落ちる角度が、グリーンがこれくらいの硬さだと、何度で落ちたらボールが止まるかを物理で数字でわかるので」と話す。
父と“二人三脚”で作り上げたスイング。独自の練習方法で、プロの舞台まで駆け上がりました。
今年1月下旬、清本選手の姿はタイにありました。去年、一緒にプロテストに合格した、 同じ愛知県出身の與語優奈選手、 おととしの全米女子アマ王者、馬場咲希選手と合同合宿を行っていたのです。
「自分に足りないところを極めていきたい」と合宿への思いを話す清本選手。この日も、グリーンまわりのアプローチが思うようにいかないと、すぐさまアプローチが得意な與語選手を食い入るように見つめます。
合宿への思いを話す際、「技を盗もうと思う」とも明かしていた清本選手。與語選手のプレーを見つめながら、「すごく簡単に打つ。シンプルに簡単に打つので、そこをすごく見ています」と話します。
ライバルでも盗めるものは盗む。即座に與語選手へ打ち方を聞きにいきます。
與語選手にアドバイスをもらいながら、アプローチに挑戦。「振り方は同じで、ボールの位置だけで(高さを)変えられるのは簡単。こういうのもあるんだ」と、技を自分のなかへ落とし込んでいきます。
そして、いよいよ始まったプロ1年目のシーズン。清本選手はここまでレギュラーツアー4試合を戦うも、すべて予選落ち。来月開催の「ブリヂストンレディスオープン」で初の予選通過を目指します。
「ギャラリーのみんなからナイスバーディ!ナイスオン!っていわれるのがすごく楽しい。まずは雰囲気や狭いコースを楽しむこと。結果もついてくればいいと思って、しっかりいろんな経験して準備していきたいです」とプロ生活への意気込みを力強く語りました。