思い出詰まったクーラーは市内最古1977年製 勝山市が最新型省エネエアコンをプレゼント
本格的な夏を前に、勝山市が探していた市内で最も古い現役のエアコンは、結婚を控えた男性が奮発して購入したクーラーでした。男性宅では12日、省エネ機能を備えた最新のエアコンに交換されました。
勝山市郡町の竹内政文さん(66)宅の8畳の和室で稼働している1台のクーラー。今から47年前の1977年に製造されたもので、当時の最新機種として、価格は月給の3倍近くもしたそうです。
■竹内政文さん
「私が20歳ぐらいの時にそろそろ結婚するという前提で、当時かなり高価だったが、この部屋も西日が当たり非常に暑い部屋だったので、ちょっと無理をして買った」
電気代が高騰する中、勝山市では、市内で現役最古のクーラーを募集し、最も古い機種を使っている家庭に、最新型の省エネエアコンを工事代込みでプレゼントするという県内初の取り組みを企画しました。募集は6月末で締め切られ、140件の応募の中から竹内さん宅のクーラーが最も古いことが分かりました。
■竹内政文さん
「家にも古いエアコンがあるから応募してみようと思ったが、まさか最古とは夢にも思わなかった」
■リポート 石畝健記者
「半世紀にわたって家族の歴史と共に歩んできたエアコンが今、取り外されました」
およそ半世紀ぶり、無事に最新のエアコンに入れ替えが完了です。
■竹内政文さん
「涼しい。快適な生活を送れるんじゃないかと。また孫が来てくれるのを楽しみに待っている」
電気代はこれまでに比べ、およそ4割安くなるということで、市では、地球にも財布にも優しい省エネ家電の買い替え促進につなげたいとしています。