1300年続く「オイケモノ神事」 今年も“豊作間違いなし” 木の実から出た芽から豊凶占う 小浜市
芽の伸び具合を確認する氏子たち= 25日午前10時、小浜市・加茂神社
小浜市・加茂神社で1300年以上続く「オイケモノ神事」。タネや木の実を木箱に入れて埋め、1年後に掘り出してその年の豊凶を占うものです。今年も25日に営まれ、芽が勢いよく出て「豊作間違いなし」となりました。(2月26日)
オイケモノ神事は全国的にも珍しい伝統行事で2007年には国の選択無形民俗文化財に指定されています。オイケモノは「埋けるもの」という意味で、箱から取り出したトコロイモやギンナン、ドングリなど、7種類の種や実の発芽の具合を見て、その年の農作物の豊凶を占います。
氏子たちが、去年埋めておいた木の箱を掘り出し開封すると、種や実からは芽が勢いよく出ていました。
加茂区の竹中裕一区長は「この加茂の地にしっかり根強く根を伸ばし新たな芽が伸びていることを確認しました。判定は今年も豊作間違いなしでございます」と向上を述べ、吉報を知らせました。
氏子らは、木の実や種を入れた木箱を同じ場所に再び埋め、来年の開封の時を待ちます。