雪の付着防ぐ特殊なフィルムを開発中 冬の道路標識も見やすく 産総研と共同研究 県工業技術センター
特殊フィルムを施工した看板(左)と未施工の看板(右)
県工業技術センターは産総研と共同で、フィルム状の着氷雪防止材に関する研究開発を続けていて、吹雪でも信号や道路標識に雪が付着するのを防ぐ効果が期待されています。(12月22日)
ナメクジの粘液から着想を得たシリコン樹脂が使われていて、気温が氷点下になると表面がヌルヌルになり、雪を滑らせるようにして付着するのを防ぐということです。同センターで22日、実験が行われ、アルミ板にフィルムを張って板の角度やフィルムの粘度を変えながら効果を確かめました。
■産総研 極限機能材料研究部門・浦田千尋博士
「なかなかこういう実験はできない。効いているんだろうなというのが分かって感動している」
実験は大野市や坂井市でも行われていて、雪国の道路交通を守るフィルムの開発につなげます。