あすからGW 一足早く海外へ! 歴史的な円安に空港の両替カウンターで悩む人たちも 福岡
27日からゴールデンウイークです。ことしは、海外旅行熱が高いとされる中、歴史的な円安に旅行者を悩ませています。
26日朝、福岡空港の国際線ターミナルには、翌日から始まるゴールデンウイークを前に、一足早く海外へ旅立つ人の姿が多く見られました。
■元木寛人フィールドキャスター
「午前6時43分です。早朝にもかかわ らず、国際線のチェックインカウンターにはこのように長蛇の列ができています。」
■旅行者
「韓国・釜山に行ってきます。2泊3日です。」
■旅行者
「行き先はシンガポールです。(Q.何が一番楽しみ?)買い物、食べ物。チキンライスとかラクサとかチリクラブとか。」
大手旅行会社JTBの調査によりますと、ことしのゴールデンウイーク中に旅行する人の数は去年とほとんど変わりませんが、海外旅行を計画している人の数はおよそ1.7倍に増えています。
■元木フィールドキャスター
「両替カウンターにも多くの人の姿があります。」
日本を離れる前に現地の通貨に両替しようとする人たちを悩ませているのが、歴史的な円安です。
■旅行者
「円安。」
外国為替市場の円相場は26日、一時、1ドル=156円台にまで下落と、1990年5月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。
ちょうど1年前は1ドル=133円台半ばでした。わずか1年で20円以上も円安が進んでいます。
世界的に円の価値が下がる中、海外へ旅立つ人に聞きました。
■親子で旅行・母
「初めてこんなに高いレートが。日本円がどんどん安くなっているので、日本人としては海外旅行に行くたびにさみしい気持ちに。」
■子ども
(Q.両替して多いか少ないかで言うと?)「少し少ないかな。(Q.もう少し欲しかった?)うん。」
親子は11日間でシンガポールなどを経由してアイスランドを旅行する予定です。
■ 母
「アパートを借りて自炊するんです。塩とこしょうとサランラップとか持ってきています。向こうのスーパーでお肉買って調理します。」
さらに、1年ほど前に航空券を購入するなどして、節約に努めたといいます。
円安が旅行者を悩ませる中、福岡市内の質店には、今がチャンスとばかりに多くの客が訪れているといいます。
■大黒屋『質』博多筑紫口店・森山幸一 マネージャー
「円安なので今までドルをお持ちの方が日本円に変えることが多い。」
旅行などで手元に残ったドルを円に両替しようと持ち込む人たちです。
例えば100ドルを両替する場合、1年前は手数料が引かれて1万3300円でしたが、26日は1万5061円と、1700円ほど多く受け取ることができます。(26日午前10時時点の換算)
市場関係者の中には、1ドル160円台を予想する見方もある歴史的な円安。海外旅行熱が高いことしのゴールデンウイークに水を差す形となっています。