県唯一の百貨店『佐賀玉屋』 京都の会社に事業を継承へ 名前は残り雇用も継続 本館は建て替えへ
佐賀県唯一の百貨店である佐賀市の佐賀玉屋が11日、京都府の不動産会社に全ての事業を継承すると発表しました。
佐賀市の佐賀玉屋は、1806年に荒物店として創業し、1933年に開業した、佐賀県内唯一の百貨店です。
佐賀玉屋は11日、建物の老朽化により耐震工事を進めなければならないことや、新型コロナウイルスによって経営不振が重なったことなどから、京都府の不動産会社『さくら』に来年2月1日、すべての事業を継承することを明らかにしました。
佐賀玉屋によりますと来年春から南館に営業を集約し、その後、老朽化した本館の建て替え工事を進めるということです。
佐賀玉屋の名称は今後も残し、従業員約140人の雇用も続けます。田中丸雅夫社長は経営責任を取り、退任します。
佐賀玉屋は「新たなスポンサーとともに、佐賀の文化的な価値を発信し続けたい」とコメントしています。