特集「キャッチ」学校ではない居場所を見つけた子どもたち 動画で伝えたかったこと 福岡
こうした中、自治体と民間の協力で、子どもたちが通える場所の選択肢も増えています。学校ではない「居場所」を見つけた子どもたちが、同じように苦しんでいる子に伝えたいメッセージがあります。
■OHANA 代表・只松佑海さん
「自分が生けたい花をいくつか選んで。」
■子ども
「咲いた。」
■只松さん
「かわいい。」
この日の活動はフラワーアレンジメントです。子どもたちは、思うままに生けていきます。
■只松さん
「完成。シンプルでいい。」
■子ども
「(誰にプレゼント?)お母さん。」
北九州市八幡西区の放課後等デイサービス「OHANA」には、小学2年生から中学2年生までの15人が通っています。
マット運動や、もちろん勉強もしています。バランスボールに乗っていても、うまく話せなくても大丈夫です。ここは集団に合わせることが苦手だったり、ストレスやプレッシャーで学校に行けなくなったりした子どもたちの“学びの場”です。
■きずなさん(中1)
「(学校は)楽しかったけど、きつい時もあったかなって。で、不登校になったって感じですね。(OHANAは)楽しく勉強できる場所。」
代表を務める只松佑海さん(46)は、3人の子どもを育てる母親です。不登校の親子と地域をつなぐ活動を始めたのは7年前、きっかけは自身の子どもたちでした。
■只松さん
「(二男が)小学2年生の時に、夏休みが終わって玄関でランドセルを背負ったままボロボロ泣いて、『どうした?』って聞いたら『学校行けない』と。もうその時に『行かんでいいよ』って言ったんですよね。」
3年前には「子どもたちが安心していられる場所」をと、フリースクールを開きます。さらに、ことし8月、支援の必要な子も受け入れられるように、保育士などが常駐する「放課後等デイサービス」に切り替えました。