大阪・関西万博まで1年 福岡でミャクミャクが一日店長「西のゴールデンルート」で九州に海外からの観光客を呼び込め!
「大阪・関西万博」の開催まで13日で1年です。海外からの観光客を地方がいかに呼び込むのかが大きな課題となっています。福岡でもオフィシャルストアがオープンするなど、開催に向けて準備が進められています。
12日午前、福岡市中央区の書店を訪ねました。
■元木寛人フィールドキャスター
「書店の中に、万博公式キャラクターの『ミャクミャク』がいます。」
出迎えたのは大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」です。
13日で万博開催まで1年となるのを前に、12日、関西・首都圏エリア以外では初めてのオフィシャルストアが福岡にオープンしました。
1日店長を務めたのがミャクミャクです。
オフィシャルストアには、菓子やぬいぐるみなど300種類以上の商品が並び、中には17万円を超える特大ぬいぐるみもあります。
訪れた人が早速、商品を購入するなど、万博に向けた機運が高まるなか、街の人からはさまざまな声が聞かれました。
■福岡市(50代)
「行ってみたいですね。楽しみ。新しいもの、今後の未来が見えるのかなと。」
■福岡市(40代)
「あんまり(実感が)ないというのが正直なところ。」
■福岡市・夫が前回の大阪万博に行った夫婦(70代)
(夫)「ものすごかったよ、当時は。」
(妻)「(今は)大阪万博と言われても、あまりピンとはきませんね。今回は太陽の塔もないし。目玉がないので、何かあればいいなと。」
万博開催に向けて地方自治体が注目しているのがインバウンドです。その数は350万人が想定されています。
大阪以外の地方にも観光客を呼び込もうと、福岡市の高島市長が提唱したのが「西のゴールデンルート」です。
箱根や富士山、京都など、外国人観光客に人気がある観光地が集まる東京から大阪は「ゴールデンルート」と呼ばれています。
「西のゴールデンルート」はその西日本版で、岡山県や広島県のほか九州の福岡市、別府市、鹿児島市など15の県と市が連携し、地域の魅力発信に取り組みます。
■福岡市・高島市長
「もっとエリアをまたいで一緒にやっていく。これから万博というのをネタに使って『これがあるからみんな集まろうぜ』で。」
「西のゴールデンルート」参加自治体の1つ、北九州市の武内市長は12日、期待感を示しました。
■北九州市・武内市長
「吉村知事(大阪府)も西のゴールデンルートが万博のレガシー(遺産)になると発言。西のゴールデンルートをこれからのインバウンドのキーワードにできるようにしっかりとつくっていきたい。」
■元木フィールドキャスター
「こちらの会議室には北九州市・別府市・熊本市の担当者が集まり、海外からの観光客についてどう連携していくか会議が行われています。」
北九州市の観光課では12日も、西のゴールデンルートのほかの自治体の担当者と、海外からの観光客誘致について話し合いが行われていました。
■別府市の担当者
「今回セールスシートを日・英・中・韓4か国分作りました。」
■北九州市観光課・大前亜弥 担当課長
「インバウンドのお客さまが来ることで新しい発見もありますし、新しい観光のコンテンツも生み出され、とても大事だと思っている。万博終了後も西のゴールデンルートにお客様を呼び込めるように、いろんな自治体と連携して取り組んでいきたい。」
国を挙げたイベントをどう地方の活性化につなげていくのか、試行錯誤の取り組みがこれからますます加速していきそうです。