【運動会の熱中症対策】小学校は気温・湿度・暑さ指数を測定 涼しいドームで開催の高校は「熱いのは応援だけ」 福岡
福岡市内の多くの小学校では、今週末を皮切りに運動会が予定されています。各地で気温が上がる中、注意が必要なのが「熱中症」です。小学校では対策に気を配りながら準備が進められていました。
■阿部まみフィールドキャスター
「こちらの小学校では、運動会本番に向けて子どもたちが練習に励んでいます。」
福岡市東区の和白東小学校では、6月1日、運動会が開催されます。入学から1か月、初めて参加する1年生は、ダンスの練習に励んでいました。
■和白東小学校・振原基治 校長
(Q.運動会はグラウンドだが、なぜ体育館で練習?)
「まだ暑さに慣れていないこともあるので、まず体を動かして十分に体力をつくり、暑さや動きに慣れて、外での練習に励むようにしています。」
文部科学省は4月、学校教育の中で適切な水分・塩分の補給や空調設備を適切に活用するなど、熱中症対策をとるよう各都道府県に通知しました。
■振原校長
「機械で気温や暑さ指数や湿度を測っている。」
(Q.いま何℃?)
「24℃です。」
計測した気温や暑さ指数が危険な状態にあたるかどうか、一目で確認できるようにしています。
例えば、15日の練習時の気温、24℃であれば「注意」に該当し、積極的に水分をとりながらの活動が求められています。
■教員
「頭が痛い・いつもと違うなと思う人は担任の先生に伝えてください。では歩いてお茶のところに行ってください。」
■児童
「暑い。」
子どもたちはしっかり水分を補給しました。
■児童
(Q.何回飲んだ?)
「3回。」
■児童
「のどが乾いたらいけないから、ママがいっぱいお茶をついでくれた。」
体育の授業45分間のうち、状況に合わせて3回以上、水分補給の時間を取るといいます。
■振原校長
「私たち指導者が常に注意して、暑さ・熱中症指数を測り、水分補給に関しては常に心がけるように職員間で確認しています。」
一方、ホークスの本拠地みずほPayPayドームでは。
■高校生
「体育祭でーす。」
福岡県内の高校では最多、全校生徒およそ2200人の九州産業高校の体育祭が行われました。
今回で3回目となるドーム開催。そのワケを聞きました。
■九州産業大学付属九州産業高校・組坂法人(のりと)校長
「熱中症対策の問題があり、エアコンが使えるとことも含め、この会場だったら安心して熱中症の問題も避けて実行できると思った。」
もちろん、天候に左右されないなどのメリットもあります。
生徒からは高評価です。
■生徒
「日焼けの心配もないし、楽しく盛り上がれるのがすごく気に入っている。」
「熱いのはみんなの応援が熱いだけ。PayPayドームは涼しい。ずっと記憶に残り続ける思い出になる。」
体育祭を見に来た4000人の保護者にもメリットがあります。
■阿部フィールドキャスター
「保護者も広々とした空間でことしから自由に食事を取りながら、子どもたちの姿を応援できるようになりました。」
■保護者
「運動会が始まる前に、一緒に子どもたちとご飯を食べて参加できる。長い間思い出ができるのでうれしい。」
■保護者
「いいですね。普通の運動会のように砂ぼこりで汚れるより。」
ここ数日は平年前後の気温が続いていますが、福岡県医師会は15日の会見で熱中症への注意を怠らないよう呼びかけました。
■福岡県医師会・堤康博 副会長
「決して高温でなくても熱中症になる可能性が高い。」
夏を前に、熱中症対策を万全にしつつ、暑さに体を慣らしていくことが重要です。