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【カメリポ】雑木林に埋もれていた「しだれ桜」地元の人の力でよみがえる「知って喜んで驚いて」 福岡

2024年4月3日 11:18
【カメリポ】雑木林に埋もれていた「しだれ桜」地元の人の力でよみがえる「知って喜んで驚いて」 福岡
住民が守る「見延(みのべ)のしだれ桜」

美しく咲き誇る各地の桜をカメラマンがリポートします。今回は、福岡県うきは市にある「しだれ桜」です。かつては雑木林に埋もれていた桜が、地元の人の力でよみがえりました。

福岡県うきは市、耳納(みのう)連山のふもとにたたずむ、3本の桜。「身延(みのぶ)のしだれ桜」です。

およそ10メートルの木から優雅に垂れる枝。満開に咲き誇った花が春風に揺れています。

樹齢はおよそ70年です。桜の名所として名高い山梨県・身延山から種を持ち帰って植えたのが始まりだと伝えられています。

■見延のしだれ桜と福富法華原を守る会・武内健剛さん
「本来ならここにお堂があったんですね。向こうは草ぼうぼうで。」

実はこの場所はかつて、長い間、放置されていた荒れ地でした。「しだれ桜」はうっそうとした雑木林に埋もれ、地元の人でも知る人は少なかったといいます。

今から7年前、この桜の存在を知った武内健剛さんは、地元の人の力を借りて整備に取り組み、うきは市の新たな名所として生まれ変わらせました。

■武内さん
「きれいになって、みんなが喜ぶ顔を見たら、それがうれしい。」

夜の帳(とばり)が下りると、桜はまた違った表情を見せてくれます。見物客から寄せられた募金で設置したライトが、満開の夜桜を浮かび上がらせます。

■武田さん
「見ていただいて、今まで表に出ていなかった桜を皆さんに知ってもらう。見てもらって喜んでもらって、驚いてもらって、また来年も来ようねっていう。そんな感じの場所になれば。」

人知れず咲き、散っていたしだれ桜。地元の人の力で、見る人の顔をほころばせる存在になりました。身延のしだれ桜は春が来るたびに、あなたの笑顔を待っています。

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