【ソナエル】ハザードマップの浸水想定は「ベランダにいても溺れる」毎年のように浸水 玄関にブルーシートと土のうを置く家 それぞれの場所に合った避難を 福岡
久留米市梅満町の鳥飼校区にある大隈公園です。広いグラウンドの下には。
■財津ひろみアナウンサー
「コンクリートの柱が無数に並んでいます。縦にも横にも水路が広がっています。この広大な空間に大量の雨水を一時的に貯められるということです。」
ここは、16日に完成したばかりの地下調節池です。25mプールおよそ30杯分にあたる1万立方メートルの水を貯めることができます。
■福岡県久留米県土整備事務所・高山精一郎 課長
「住宅地から集まる雨水が流れこんでくる。この調節池に一時的に貯めることで、(近くの)池町川の水位の上昇を抑制できる。」
久留米市には、ほかにも2か所に雨水を貯める施設があるほか、池町川などの護岸が数十センチから1メートルほど、かさ上げされています。
現在は、川の水を筑後川に直接排水できる放水路の整備も進められています。
■高山課長
「平成30(2018)年と令和元(2019)年に大雨による浸水被害を受けた。その被害を契機として、国・県・市が連携して浸水対策に取り組んでいます。令和7(2025)年度の完成を目指しています。」
久留米市では 2018年以降、毎年のように大雨による水害に見舞われてきました。去年は、ことし調節池が完成した鳥飼校区を含む市内のおよそ3100軒で、床上・床下の浸水被害がありました。
鳥飼校区に住む佐藤さんです。去年は、もう少しで床上まで達するほどの浸水でした。
■佐藤瑞也さん
「去年も全部、湖みたいになっていたので、デッキから見ると池に家が立っているような感じだった。」
地域の自主防災会に所属し、防災士でもある佐藤さんは、ブルーシートで玄関を覆い、その上に土のうを置いて家の中への浸水を防ぐ準備をしています。