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シリーズ「こどものミライ」自治体・企業・大学が連携して子育て支援イベント 専門やノウハウを地域に還元 福岡

2024年2月15日 17:57
シリーズ「こどものミライ」自治体・企業・大学が連携して子育て支援イベント 専門やノウハウを地域に還元 福岡
自治体・企業・大学が連携して子育てを支援
シリーズ「こどものミライ」です。1月、福岡市が主催する子育て支援イベントが開かれました。“地域ぐるみの子育て支援”をテーマにしたイベントには、地元の企業や大学などがボランティアで参加しました。

絵の具で顔や服を汚しながら、子どもたちはのびのびと自由にお絵かきを楽しんでいます。福岡市南区の南市民センターで1月に開かれたのは、子育て支援イベントです。

館内には親子で楽しめるようにと、床一面に模造紙を敷いたお絵かきコーナーや、子育ての合間でもお湯を注ぐだけでみそ汁ができる“みそ玉”作りの体験コーナーなど、5つのブースが登場しました。

このイベントは福岡市が南区の企業や大学に呼びかけて開いたものです。それぞれがノウハウを生かして地域の子育て支援に協力しようと、ボランティアで参加しました。

■福岡市南区 企画振興課・ 吉崎謙作 課長
「企業・大学の皆さんが『こういうテーマなら講座や企画ができますよ』ということで、専門性やノウハウを地域の皆さんに還元できるような場を設けられたらと思って企画しました。」

子育てに関する講座を開いたのは、南区にキャンパスがある純真短期大学です。こども学科の講師、高口知浩さんが、乳幼児を育てる親たちに子育ての不安に対する向き合い方などをアドバイスしました。

■純真短期大こども学科・高口知浩 講師
「まず最初に皆様、自分の子育てする日々を大いに褒めてほしい。自分に拍手をしてあげてください。」

不安な思いを人に伝えることで自分の気持ちを客観的に見られるように、参加者はそれぞれ悩みを打ち明けます。

■参加者
「手押しカートみたいものに乗せて買い物したいのですが、なかなか乗ってくれなくて。なかなか思い通りにいかないことが多い。」
「イヤイヤ期とかじゃなくて?」
「そういう感じだと思う。」
「大変そう。」

1時間の講座のあとは、すっきりとした笑顔で次のブースへ向かいます。

■参加者
「子育てで息抜きがしたかったので、ちょっとでも連れ出したくて来ました。とても心強いですし、もっとこういう企業が増えたらいいなと思います。」
「愚痴を吐き出してすっきりできました。子どもの成長も語って、やっぱり育児って楽しいなと思った。」

■高口 講師
「一人で家で子育てをしている人は誰かと話す機会がなく一人で抱え込んでしまうことも あるのかなと感じています。大学には専門性を持った教員がたくさんいますので、ちょっと悩んだときに気軽にお声かけいただけたらと思います。」

自治体、企業、大学、それぞれの強みを生かした支援で、不安や悩みを抱えることの多い子育てに地域で寄り添います。