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「公平委員会」宮若市長のハラスメント行為を認定 15日開かれる「百条委員会」との違いは 福岡

2024年2月13日 16:12
「公平委員会」宮若市長のハラスメント行為を認定 15日開かれる「百条委員会」との違いは 福岡
公平委員会が市長のハラスメント行為を認定

福岡県宮若市の塩川秀敏市長が職員に対して行ったとされる「ハラスメント問題」についてです。13日、市の公平委員会は市長のハラスメント行為を認定し、改善を求める勧告書を通知しました。

■塩川市長
「運転手やったら、自分のスマホ見るんか?おぉ!!」
■職員
「すみません。」
■塩川市長
「すみませんで済むか!」
■職員
「すみません。」
※運転中にはスマホを見ていません。

この問題は、宮若市の塩川秀敏市長が市の職員に対し、「辞めろ」との発言や残業の強要などハラスメント行為があったとして、去年11月、複数の職員が公平委員会にあわせて9件の申し立てを行っていたものです。

調査を続けてきた公平委員会は、「精神的あるいは肉体的苦痛を与え、就業意欲の低下などを招いた」と判断した上で、13日、市長本人に、猛省をし職員が安心して公務に従事できる環境作りに努めることなどを勧告しました。

■宮若市・塩川秀敏 市長
「猛省をしていかないといけない。私が変わることが一番大事です。職員にこういう思いを二度とさせないということが大事ですので。」

塩川市長に対しては、15日、調査権限の強い百条委員会でも証人尋問が開かれる予定です。

現在、塩川市長のハラスメント行為については、『公平委員会』に加え『百条委員会』が市議会に設置され、調査が進められています。

この2つはそれぞれ別の機関です。

公平委員会は、自治体に設置される「行政委員会」の一つで、自治体職員の利益・権利の保護などを目的としています。

3人の委員から構成されていて、市長からは独立した機関です。

職員からの不満や疑問など訴えが寄せられればその内容を調べて、問題があれば市長などに対し是正を勧告します。

13日、その公平委員会は、塩川市長のパワハラ行為を認定し、是正を勧告しました。

一方、百条委員会は、地方議会が設置する特別委員会です。地方自治法100条に基づき設置されることから、百条委員会と呼ばれています。

疑惑や不正などがあった場合に、議会の議決により設置されます。

強い調査権を持っていて、正当な理由がなく出頭を拒んだり偽証(=ウソの証言)をした場合は、禁錮や罰金などの刑事罰に処せられることがあります。

塩川市長に対する百条委員会の証人尋問が、15日、行われる予定です。

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