【自民党総裁選】福岡の週末の動き 誰の推薦人に…悩む議員 野党議員は「野党が問われている」
次の自民党総裁選に、岸田総理が出馬しないと表明後、”ポスト岸田”を巡る動きが活発になっています。立候補に必要な20人の推薦人確保に向け争奪戦が過熱する中で、地元・福岡の議員も頭を悩ませていました。
17日、福岡市中央区の福岡大名ガーデンシティで行われた夏祭り。姿を見せたのは、福岡2区選出の自民党・鬼木誠衆議院議員です。地元の有権者が自民党の総裁選について話を向けます。
■有権者
「小林(鷹之)さんが出らるみたいで。」
■自民・鬼木誠 衆院議員
「そうですね。活気のある総裁選にしたいなと思います。」
■岸田首相(8月14日)
「私は、きたる総裁選には出馬いたしません。」
岸田総理が、9月に行われる予定の総裁選に出馬しない意向を表明したことを受け、これまでに石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相など、候補者として11人の名前があがっています。
総裁選に立候補するには国会議員20人の推薦が必要で、推薦人の“争奪戦”が激しさを増しているといいます。過熱する動きは、鬼木議員も感じていました。
■鬼木議員
「そういうオファーも含めてですね、本当に動きが激しくなっている最中です。本当に悩ましいところでして、政治の世界で生きているとたくさんいろんな恩も受けていますので、返したい気持ちがそれぞれにあるのですが、そういう中で1つに絞らないといけないというのは、大変辛いところではあります。」
そして、19日午後。
■小林鷹之 前 経済安全保障担当相
「小林鷹之は、きたる自民党総裁選に覚悟を持って出馬することを表明します。」
“コバホーク”こと、小林鷹之 前 経済安全保障担当相が会見を開き、先陣を切って出馬を表明しました。
FBSの取材に対し、鬼木議員は小林議員を推薦することを決めたと明らかにしました。小林議員と鬼木議員は、当選同期の間柄です。
■鬼木議員
「当選同期の仲間でもありますし、自民党にも若い人材がいるんだぞというのを見せるためにも、素晴らしい候補かなとは思っております。」
自民党は総裁選について、9月12日告示・27日投開票とする方向で最終調整に入っています。
一方、立憲民主党も、自民党総裁選と同じく9月に代表選を控えています。
■立憲・稲富修二 衆院議員
「連休明けの1週間が始まりました。」
次の衆院選で福岡2区から出馬を予定している立憲民主党の稲富修二衆議院議員は、政治不信が高まっている中で「野党がどう動くのかが、いま問われている」と強調しました。
■稲富議員
「自民党が問われているというよりも、野党が問われていると思います。自民党は体質も変わらないし、表紙が変わったとしても基本変わらないんですよ。われわれが、信頼していただけるような代表選、代表を選ぶことができるかどうか、受け皿たりうるかということが一番大事なことだと思います。」
日本維新の会は17日、博多駅で演説会を開きました。福岡入りした音喜多 駿 政調会長は、次の衆院選に向け温度感を高めていました。
■維新・音喜多 駿 政調会長
「岸田首相の再選がなくなったことで、解散総選挙が早まったということは間違いないというふうに思います。政治と金の問題でここまで自浄作用を発揮できなかった自民党の問題点をしっかり指摘をして、われわれこそ、日本維新の会こそが改革を前に進めていくということをしっかりお伝えしていきたいと思います。」
また、共産党・福岡県委員会は「野党への期待は高まっている、衆院選に向けて『野党共闘の再構築』を目指していきたい」とコメントしています。