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【派閥解散】山崎拓氏(87)「派閥は権力闘争の集団」再び名前を変えて復活するとの見方

2024年1月19日 18:30
【派閥解散】山崎拓氏(87)「派閥は権力闘争の集団」再び名前を変えて復活するとの見方
派閥を率いた山崎拓氏(87)に聞く

自民党の派閥のパーティー券をめぐる事件で、東京地検特捜部は派閥の会計責任者らに対し、一斉に刑事処分を行いました。岸田首相は、自身の派閥の解散を表明しましたが、派閥のトップの経験者からは疑問の声も上がっています。

岸田首相は19日朝、政治の信頼回復のためとして「岸田派」解散を表明した一方、自民党内全ての派閥の解散ではなく、自身の派閥についてだとしました。

■岸田首相
「ほかの派閥のありようについて何か申し上げる立場にはないと考えています。」

自民党の元副総裁で、かつて派閥のトップとして「山崎派」を率いた山崎拓氏(87)は、予想外のことで「驚いた」と話すとともに、ほかの派閥への影響は大きいと指摘します。

■旧山崎派トップ・山崎 拓氏
「総理派閥が解散したのに、ほかの派閥が解散しないんだという批判が、これから国会で論議があると思うのですが、かなり追求されると思うので、ほかの派閥は苦しい立場に立つことになると思います。」

こうしたなか、19日午後には二階派も派閥解散を決定しました。渦中の安倍派でも解散論が出ています。

その一方で、山崎氏は政治と金を巡る問題で、今後、自民党が変わるかという点について疑問を口にしました。

■山崎氏
「今のように野党が弱すぎると、自民党は本当に深い反省の下に政治資金の流れを見直すということはしないと思いますね。」

派閥の解散には党内部からの反発の声も出ています。岸田首相が国民が納得する形で自民党をまとめることができるのか注目されます。

そもそも派閥とは何なのか。山崎氏は「権力闘争の集団」だと断言していました。そのため山崎氏は仮にいまの派閥がなくなったとしてもふたたび名前を変えて復活するとの見方を示しています。

その理由は、総理大臣のいすに直結する自民党の総裁選挙にあります。

出馬するためには20人の推薦人が必要となっているため候補者と、推薦人20人などが集まり結果として派閥が生まれるということです。

派閥をなくすには、総裁選挙の仕組みそのものを変える必要があるとしています。