DV被害者の女性の引っ越し先を夫側に漏らす 必要なシステム処理を行わず戸籍の写しを発行 福岡・福津市
DV被害女性の引っ越し先を夫側に漏らす
DV被害を訴えた女性の引っ越し先を、福岡県福津市が漏らしていたことが分かりました。
福岡県福津市によりますと、おととし8月、夫からのDV被害を訴え転出手続きをした女性から、引っ越し先を夫に知らせないよう申し出がありました。
DV被害者の保護制度では、被害者が自治体に申し出て加害者に住民票などの交付を制限することができますが、福津市はシステム上の必要な処理を行っていませんでした。
このため、夫の弁護士に対し、引っ越し先を掲載した戸籍の写しを発行したということです。市に対し女性から「現住所が夫に分かっている」と連絡があり発覚しました。
福津市は「対象者には大変申し訳ない。再発防止に努めたい」と話しています。また女性に対し転居費用として支払うおよそ200万円の予算案を、来週から始まる市議会に提出します。