【ストップ!詐欺被害】俳優の卵を名乗る「間違いメール」がきっかけ 7000万円をだまし取られる「活動報告」が送られ信用 福岡
“俳優の卵”を名乗るSNSのアカウントから支援を求められ、北九州市の70代の女性が2年あまりの間に計7000万円をだまし取られました。「間違いメール」がきっかけで、その後、送られてきた「活動報告」などを見て信用したということです。
警察によりますと、女性はおととし5月、“男性俳優の卵”を名乗るアカウントから、芸能関係の内容を記した「間違いメール」を受け取り、SNSでやり取りをするようになりました。
マネージャーや事務所経理担当者を名乗るアカウントからも連絡があり「今後も支援してくれるなら後日、支援金として1000万円を受け取ることができる」「今後もSNSでメッセージのやりとりを続けなければならないが、ポイントが必要」「ポイントは有料だが最終的に返金される」などと持ちかけられました。
女性がポイント代金として指定された口座に現金を振り込むと、俳優としての活動報告やキャッチフレーズ、オーディションに向けての意気込み、体づくりの経過報告などが送られてくるようになりました。ただ、写真や動画が送られてきたことはなかったということです。
女性はことし9月8日までの2年あまりの間、およそ300回にわたり合わせておよそ7000万円を振り込むなどしてだまし取られました。
1年ほど前からおかしいと感じていましたが、お金がなくなったことから友人に相談し、被害に気づきました。「SNSなどのやりとりで信じて応援していた」などと話しているということです。
警察は「SNS上でのお金の話は詐欺の可能性がある」として強く注意を呼びかけています。