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止まらない金の価格上昇 過去最高1グラム1万円超に! 福岡にも影響

2023年10月18日 17:43
止まらない金の価格上昇 過去最高1グラム1万円超に! 福岡にも影響
金の価格が過去最高1グラム1万円超!

中東情勢の緊迫化を受け、18日、金の店頭販売価格が1グラムあたり1万247円と過去最高値を更新しました。止まらない価格の上昇に、福岡でもさまざまな影響が出ています。

18日、金の国内小売価格の指標とされる大手貴金属会社『田中貴金属工業』を訪ねました。

■ギンザタナカ福岡 西鉄グランドホテル店・片山竜也 店長
「価格が1万円を超えて、より忙しくなりました。」

18日に発表された金の店頭販売価格は、1グラムあたり1万247円で、9月21日以来、過去最高値を更新しました。この10日間で600円以上、上昇しています。

■片山店長
「円安にどんどんなっているのも、かなり不安になっていると思うんですよ。円以外の資産で持ちたいという場合、金が出てくる。楽しみながら資産を持っておきたい。」

“有事の金買い”に動いているのは、投資家だけではありません。

■阿部まみアナウンサー
「私がいま身につけているこちらのネックレス、およそ66万円の商品です。ずっしりと金の重みを感じるんですが、最近はこういったタイプのものが若い人に注目されているそうです。」

■片山店長
「以前では考えられない若い層。20代・30代・40代の若い人が(金購入の)意識を持ってきていると感じます。」

“身につける資産”が注目されていて、ネックレスや指輪が特に人気だということです。

緊迫する中東情勢を受けて、安全な資産として金を買う動きが広がっているとみられます。

続いて訪ねたのは、福岡市南区で金ぱくの仕入れ・販売を行っている会社です。仏壇の装飾や日用品などに使われる金ぱくを扱っています。

■柳金箔・柳司郎 社長
「20年前は(1g)1500円台が、いまは9300円程度なので約6倍になっています。仕入れもそのくらい上がっているから、高くなると商売としては困るなと思う。」

価格が高止まりする中で柳さんは、金ぱくを使う機会が減るのではと懸念していました。

■柳 社長
「金の価格が上がってしまうと、金ぱくは使わないという話も出てきているので、(金ぱくを使う量が)減ってはきています。仏壇も金仏壇が減ってきて、お墓も文字のところに金を入れていたのを金をいれなくなったり、少し傾向がみられています。」

『田中貴金属工業』は今後の見通しとして不透明としながらも、「景気の悪い状況がこのまま続くと金の価格はさらに上がる可能性がある」としています。