【飯塚事件】福岡高裁が証拠品リスト・捜査報告書の開示を検察に勧告 弁護団「裁判所が大きく踏み出した」
32年前、福岡県飯塚市の女児2人が殺害された飯塚事件をめぐる再審請求の審理が、28日から福岡高裁で始まりました。
再審=裁判のやりなおしを申し立てているのは、1992年に飯塚市の女児2人を殺害した罪などで死刑が執行された、久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚の家族です。3年前、福岡地裁に申し立てた2度目の再審は、ことし6月に棄却されましたが、弁護団は即時抗告し、28日に福岡高裁と検察、弁護団による協議が行われました。
弁護団はこれまでも検察に対し、証拠品のリストを開示するよう求めていました。弁護団によりますと、28日、福岡高裁は証拠品のリストだけでなく、当時の捜査報告書を開示するよう検察に勧告したということです。
弁護団は「裁判所が大きく踏み出した」と評価しています。
2回目の協議は2025年1月で、検察は今後、対応を検討するということです。
最終更新日:2024年10月28日 19:19