「自転車に乗る時はヘルメットを」 着用率が最も低い高校生が議論「15秒動画で理解を」 福岡
去年から着用が努力義務になっている自転車のヘルメットですが、福岡県内の着用率は全国的にも低い水準です。どうすればヘルメットの着用が進むのか。高校生どうしが議論を交わしました。
16日、飯塚警察署で行なわれていたのは、「自転車ヘルメット着用促進リーダーズサミット」です。
このサミットは、通学などで自転車を使う高校生自身がヘルメットの着用を促す取り組みの一環として行なわれました。
■参加した高校生
「町の施策としてヘルメット着用を小学校・中学校・高校に呼びかけてもらうように依頼しました。」
飯塚地区の4校のおよそ10人が、どうすればヘルメットの着用率を上げられるのか意見を交わしました。
去年4月から自転車に乗るすべての人のヘルメットの着用が努力義務になりました。しかし、福岡県警がことし7月に県内37か所で実施した調査によりますと、着用率は12.8パーセントでした。そのうち、高校生の着用率が8.1パーセントと、全ての世代で最も低くなっています。
なぜ、高校生の着用率が上がらないのか、当事者の高校生からは。
■参加した高校生
「女性の方が多いので共感してもらえる思うが、一生懸命髪を整えたら崩したくない。ヘルメットを着用すると崩れて嫌だなと思う。」
福岡県の着用率が伸び悩む一方、着用率が69.3%と全国1位の愛媛県では、自転車による高校生の死亡事故が相次いだことを受け、2015年に全ての県立高校で自転車通学時のヘルメットの着用が義務化されました。
会議に出席した高校生からは。
■嘉穂高校2年・白橋優楽々さん(16)
「努力義務の中で多くの人が着けるのは難しいことだと思う。一人一人が少しでも、ヘルメットの大切さだったり身近に感じることができれば、着用率も上がっていくと思います。」
■嘉穂東高校高校3年・田中沙歩さん(17)
「動画を作ろうと思う。15秒動画だったらみんなが見やすくてわかりやすので、それを意識して活動を行っていこうと思います。」
サミットを開催した飯塚警察署は、「高校生の意見を参考にしながら、ヘルメットの着用率向上にいかしていきたい」としています。
福岡県警がことし7月に福岡県内の37か所で実施した調査結果です。年齢別のヘルメットの着用率は、小学生以下で44.8パーセント、中学生で65パーセントと、中学生以下では4割を超えています。
一方で、高校生は最も低く8.1パーセント、次いで成人が9.7パーセント、高齢者が12.8パーセントとなっています。
事故から身を守るためにー福岡県警も積極的なヘルメット着用を呼びかけています。