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油木ダムの貯水率30%を下回る 行橋市は節水を呼びかけ 福岡

2023年12月13日 18:06
油木ダムの貯水率30%を下回る 行橋市は節水を呼びかけ 福岡
油木ダムの13日の貯水率は29.5%

ことし夏以降の記録的な暑さや雨が少なかった影響で、福岡県内のダムの水が平年よりも少なくなっています。行橋市などの水源である油木ダムでは、貯水率が30パーセントを下回るなど厳しい状況です。

13日正午すぎ、福岡県添田町の油木ダムでは本来、水の下に沈んでいるはずの物が、はっきりと現れていました。

油木ダムの貯水率は、ことし6月1日から8月1日までの3か月間、90パーセントを超えていましたが、それ以降はどんどん減少しています。

12月1日時点の貯水率は、34.4パーセントまで下がりました。去年の同じ時期と比べて、36.7ポイント下回っています。そして13日は30%を下回っています。

この状況に、油木ダムから8割を超える水の供給を受けている行橋市の担当職員は警戒感を高めています。

■行橋市 上水道課 炭本祥生課長
「日中当たり0.3%~0.5% あたり減少していっているような現状です。このような状況が今後続けば、 年明けくらいには貯水率が下がって、20%を切るような状況になるのかなという想定をしています。」

油木ダム周辺では12日、雨が降り、いったん減少は止まったものの、事態の改善には至っていません。

■炭本課長
「一番問題なのは断水になることですので、そうならないような対策を市全体で取り組んでいきたいなと思っています。」

■市民
「雨少ないなと思っていたのですが、そんな状況になっているとは今初めて知りました。まとめ洗いできるところはしていったり、お風呂も大人用をためて、そこから先に子供用のお湯をとったりと工夫していかないと。」
「11月の紅葉を見に行った時にから、水は大丈夫かなと思っていて。2・3日前、雨が降ったが、あんなんじゃ話にならんよ。大変なことなるよ。」

行橋市は年内に再び水問題連絡会議を開き、油木ダムの貯水率の変化を見ながら対策を協議するとともに、懸垂幕やボードを設置して市民への節水を呼びかけています。

福岡県内の主要なダムの貯水率の変化を示したグラフを見ると、7月に入って急激に増え100パーセントに近い状態でしたが、8月の途中からどんどん下がり、13日に発表された最新の貯水率は58.2パーセントでした。

こちらの青い線は、去年の貯水率です。夏に行橋市などで水不足となった去年の同じ時期と比べて、10ポイント下回っています。

平年、これからの時期は春先までまとまった雨が少ないため、いまのうちから節水を心掛けましょう。