約4割が“消滅の危機”世界の言語を次世代に…国連がイベント開催
世界中で多くの言語が消滅の危機にあるとされる中、都内で21日、民族本来の言語や文化を守っていくことの大切さをアピールするイベントが国連などの主催で行われました。
21日に都内で開かれたのは、毎年2月21日の「国際母語デー」を記念したイベントです。「国際母語デー」は世界各地の多様な言語や文化を次世代に伝えていくことの大切さをアピールするために制定されました。
国連によりますと世界全体のおよそ4割の人々が民族固有の言語「母語」での教育が受けられておらず多くの種類の言語が話し手がいなくなることによる「消滅の危機」に瀕しているとされています。
バングラデシュ・アリ駐日大使「言語を失うということは、単に言葉が忘れ去られるだけでなく、遺産の一部を失うということです」
パフォーマンスを披露したイベント参加者は──
バングラデシュ出身のイベント参加者「若い世代の人たちは自分たちの母語を練習して、自分たちの文化を守っていってほしいと思っています」
国連では学校での母語を使った授業を推進するなど希少な言語を保護する取り組みを進めています。