【九州初】厚紙で手作りした「ダミーオービス」 本物は1000万円→不要品の利用で材料費0円 車の減速に期待 佐賀県警
スピードの出し過ぎに対する“秘密兵器”として期待が寄せられています。佐賀県警は、スピード違反を取り締まる「オービス」とそっくりな、手作りの「ダミーオービス」を製作しました。
17日に佐賀県警が公開した「ダミーオービス」です。大きさは実物と同じですが、外側は厚紙で作られ、レンズ部分はDVDを切って貼り付けています。製作期間は2週間で、不用品で作ったため材料費は0円です。
■佐賀県警 交通指導課・古澤孝容 巡査部長
「レンズの部分をカメラに見立てて丸くカメラに見えるように作ったので、そこが私のイチオシです。」
いったいなぜ、“ダミー”なのか。本物の可搬式オービスは1台およそ1000万円と高額で、追加購入は難しいのが実情です。北海道では使用済みの一斗缶から手作りしたダミーオービスの活用が進んでいるほか、新潟県でも同様の取り組みが行われています。
九州では初めて導入される、佐賀県警のダミーオービスの効果は。
■奥村誠悟記者
「こちらでは、可搬式オービスのダミー機によるテスト運用が行われています。実際に前を通過する車が減速しているように見えます。」
17日は佐賀市内の国道にダミーオービスが設置され、手前でアクセルを緩める車も多く見られました。
スピードの出し過ぎに対する“秘密兵器”として期待されるダミーオービス。まずは通学路などに設置され、佐賀県警は「小さな道でも安全な速度で通行して、交通事故防止につなげてほしい」としています。