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【クイーンビートルの浸水隠し】JR九州高速船に「輸送の安全確保命令」の行政処分 「解任命令」は全国初 親会社のJR九州社長「ゼロからスタートしたい」

2024年9月17日 17:27
【クイーンビートルの浸水隠し】JR九州高速船に「輸送の安全確保命令」の行政処分 「解任命令」は全国初 親会社のJR九州社長「ゼロからスタートしたい」
浸水隠しで行政処分

JR九州高速船が、博多と韓国・釜山を結ぶ「クイーンビートル」の浸水を隠ぺいし、運航を続けていた問題です。国土交通省は17日午後、JR九州高速船に対し、海上運送法に基づく行政処分を行いました。

17日午後4時ごろ、国土交通省の宮武宜史海事局長はJR九州のグループ会社・JR九州高速船の大羽健司社長に対し、行政処分の命令書を手渡しました。

JR九州高速船は、ことし2月に「クイーンビートル」の船首部分への浸水を把握しながら、その後もおよそ4か月間、運航を続けていました。浸水センサーの位置をずらすなど隠ぺい工作も行っていて、国土交通省による抜き打ち監査で発覚しました。

国土交通省によりますと、JR九州高速船に対して行われた行政処分は、海上運送法に基づく「輸送の安全確保命令」で、ことし10月末までに改善措置を報告するよう求めています。

また「安全統括管理者・運航管理者の解任命令」も出されていて、解任命令が出されるのは全国で初めてです。

JR九州高速船の親会社、JR九州の古宮洋二社長は行政処分について次のように述べました。

■JR九州・古宮洋二社長
「安全統括管理者の解任命令は初めてだと言われまして、これは非常に大変なこと、大きなことだと再確認しました。もう一度、ゼロからスタートしたいと思った次第でございます。」

この問題をめぐってJR九州は、第三者委員会による原因究明を始めたほか、安全体制の見直しなどが進むまでクイーンビートルの運航を再開しない考えを示しています。

最終更新日:2024年9月17日 18:27