大船渡山林火災 避難指示は全面解除も…生活への影響続く【中継】
大規模な山林火災の発生から13日目、10日に避難指示が全面解除されました。岩手県大船渡市の三陸町綾里地区から中継です。
避難された人たちが地域に戻ってきて、お話を聞きました。
奥に見える山から大きなオレンジ色の炎と煙が当時、立ち上っていたといいます。それを見てただごとではないと、皆さん避難したということなのですが、その火は高台の公園にも燃え移りました。
足もとを見ても、焼け焦げているのが分かります。
そして火は地域にも広がり、高台の下にある集落も被害にあいました。港地区では、建物およそ40棟が被害にあったということです。
建物の近くに行くと、焼け焦げたような臭いがただよっていました。
避難所から自宅に戻る方にも話を聞くことができましたが、疲れた表情の中には、自宅に戻れる明るさも感じられました。
自宅に戻る 大船渡市民
「自宅帰れるからうれしい。だけどまだ家見られていない」
「(家は)無事だと言っていたからいいでしょう」
「気持ちって言ったら(家に)帰れることが本当に最高の喜び」
「みんなに助けられて、本当に…感謝感謝」
ただ、自宅に戻っても、まだ水が出ないという地域もあり、この地区でもまだ水が出ないということです。そのため、せっかく戻ってきたが、ここでは暮らせないと、また親戚の家を頼って避難を続けるという声も聞かれました。
まだまだ心も体も落ち着かない状況が続いています。